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ユングとタロット



  ここで少し、ユングとタロットについてふれてみたいと思います。


心理学者ユングは、タロットカードの無限の可能性に
いち早く目をつけた人物です。

現在のタロットカードは、78枚の1デッキで成りなっており、22枚の大アルカナと、
小アルカナ56枚とに大別されています。

大アルカナには″愚者″″隠者″″皇帝″等の個性的な人物が描かれた絵柄や、

″太陽″″運命の輪″″月″などの不可思議なシンボルが多数描かれています。
研究者によると、これらのキーワードを繋ぎ合わせていくとことで、
様々な人間の側面を照らし出すことが可能だといいます。


人の漠然とした無意識の断片の一つ一つが、タロットにより、元型のイメージとして
具体化されることで、その人が持つ無意識の形を喚起させるといいます。


夢判断などで有名な分析心理学者ユングも、不思議なタロットの力に
魅せられた一人として知られています。





カール・グスタフ・ユング


1875年スイスに生まれる。

バーゼル大学医学部卒業後、
チューリッヒ大学のブルグヘルツリ
精紳病院の助手となる。

ラウシェンバッハと結婚。

精紳分析の租であるフロイト・ジークムントの
弟子となるが、フロイトの学問に疑問を抱き
フロイトと訣別。

その後にフロイトとは違う視点から無意識の世界を
研究、独自の深層心理学を確立する。

1948年にユング研究所をスイスに設立。

1961年自らの死の予言通りに死去。





彼は夢の研究を進めるうちに、人の夢の中に登場する非合理的なイメージ、シンボル
こそが、人の中にある無意識の世界を解く鍵になるのではと考えるようになりました。 

先ほど述べた「元型」とは彼の理論の一部です。

無意識に人を動かす全人類に共通する心理パターンの事です。

ユングは自然界にも同じようなパターンがあると考え、研究を進めたのでした。

そしてタロットには夢よりはるかに具体的でイメージしやすい
キーワードが含まれている事に気づきました。



ユングはタロットに描かれた絵柄を
宗教から哲学、歴史等のあらゆる分野から研究、検証をしました。

そしてタロットは人間の無意識の中にあるものを喚起させ、
キーワードを導き出し、それを解釈することによって
その人に当てはまるパターンがあることを発見したのです。




晩年、ユングはタロットに留まらずオカルト研究にも力を注ぎ、
‘シンクロニティ‘(共時性)という理論を確立しました。


その考えは、無意識の領域に存在するものと現実の世界で起こりうる出来事は
一種のアナロジー(他のにたものの性質、体系をもってあるものを説明すること。)が存在し、

私たちが「偶然だ」と片づける事も、全ては無意識の中にある思いや
潜在意識などが作用し必然的に起きているという考えです。 




つまり、自分の中に存在する無意識を知ることで、
これから先、自分自身に起こりうること、未来に起こるであろう出来事を
予想する事が出来るということになります。


ユングの理論の真偽はともかくとして、
人の無意識を意識化する手段として、占い師が未来を予測する際に
カードを用い、その結果を分析、解釈する点では、現在の心理療法、
精神療法師が行う手法に共通するのは確かです。


占いでは相談者が特定の質問を出して、これに助言を求めてくる相談者と、
問題を解き明かす占者とで構成されています。


その関係は、まさしく医師が患者に質問を出し、
その内容から医学的に解釈し、患者の精神状態を推測しながら
カウセリングを行う心理学の手法そのものです。







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